愛羅武勇×総長様Ⅰ

「神岡大智とあたしがキスしてる写真。」

「あん、たが仕組ん…だこ、とでしょ…」


意識が朦朧としてきた。

ダメだ……保たない…


「当たり前じゃない。神岡の意識はなかったんだから。」

「え…?」

「來斗がバットで殴ったら気絶しちゃうんだもん。こっちからしてみれば好都合だったけどね。」

不適な笑みを浮かべて、あたしと目線を合わせるように座った。


「信…じら、んない…」

「あとはこっちでちょっと細工して、写真の完成ー。」

どうしよう…ほんとにヤバい…

寒かったのは、ブレザーもカーディガンも脱がされてるからだったんだ……

倉庫だから余計に寒い。


「あんな写真信じたあんたもバカだけどね。」



その声を最後にあたしはまた気を失った。

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