愛羅武勇×総長様Ⅰ
「あぁ。」
話をそこで終わらせ、病院内に入った。
なんかすっげぇ見られる。
………当たり前か、傷だらけだし。
何事だって感じだよな。
「急患。」
「えっ…あ、はい…」
看護士はビビりながらも、どこかへ電話をかけ始めた。
「こちらへ…!」
案内されたのは、普通の病室。
着いた途端に、俺と篠原は追い出された。
「なぁ…」
「あ?」
「あ、いや……何でもないです。」
「あぁ、敬語とか使うな。俺怒ってるわけじゃねぇから。」
「あ、そうなんだ。……あのさ、治療…受けてくれば?」
どこを治療するんだよ。
「どこも痛くねぇし。」
「いや、でも血がやべぇよ?」
「……………」
行こうか迷っているとき、後ろから医者が来て、俺の肩をたたいた。
「君も怪我がひどいね、治療するからこっちに来なさい」
「あ…はい」
そう言った医者の後についていった。
-前編END-
後編に続きます。