愛羅武勇×総長様Ⅰ
―ピピピピピ…
「んんっ………」
目覚めの悪い朝だった。
起きたくない。
っていうか、学校行きたくない。
起きてすぐに嫌な予感が…
絶対なんかおきるぞー…
今から熱出て倒れないかなー…なんて(笑)
「馬鹿か、あたし。」
有り得ない有り得ない。
時間を確認しようと、携帯を見ると、柚ちゃんからのメールが。
【いいよ!全然大丈夫だから、明日話そうね】
「もしかして大ちゃんたちのことかな?」
隣の席が…って言ってたし。
大して気にもせず、のんびりと制服に着替えた。下に降りると、仕事着に着替えたお母さんがいる。
「美憂、パンでいい?」
「うん」
お母さんの問い掛けに、短く返事をして、コンタクトをはめる。昔っから目悪いんだよねー。
「あ、そういえば時間…」
時計を見ると、もう家を出ないと間に合わない時間だった。
「お母さーん、やっぱりパンいいからー!」
大きな声で叫んで、玄関を勢いよく開ける。
………………
「遅せー…」
―ガチャン!