愛羅武勇×総長様Ⅰ
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帰りも、風磨のバイクの後ろに乗って帰る。
「じゃーな!また明日!」
恋汰が、小学生のように、手をブンブンと振っている。それを隣で、呆れた顔で見ている風磨は、大人だ。
「美憂!」
歩き出そうとした時に、風磨に呼ばれ、振り返った。
「メアド教えて?」
「あっ、そうだね…」
アドレスと、携帯番号を教え、今度こそ歩き出した。
家の近くのコンビニで降ろしてもらったから、3分ぐらいでつく。
マナーモードを解除しようと、携帯を開いた途端に驚いた。
着信5件
メール6件
メールが嫌いなあたしは、普段からメールをしない。普通の人だと、違和感のないことでも、あたしからしてみれば珍しいこと。
「柚ちゃんから……」
【なんかあったの?】
どれも心配してくれているメールだった。
【大丈夫?】
【メール見たら連絡して】
【美憂の家で待ってるね】
まだ他にもあった。
ゆっくりとスクロールさせ、メールを見ていくうちに、あるメールに目が止まった。