愛羅武勇×総長様Ⅰ
―ピッ…
「もしもし…」
柚ちゃんは電話に出て、槙と話している。
「無理です、人の気持ち考えれないんですか?」
何だかよく分からないが、揉めているらしい。
「はぁ!?じゃあ電話してくんなっ!」
「ゆ、柚ちゃん…?」
「知りません!自分で考えてください。」
「あの……」
「じゃあそういうことで!」
―ピッ!
「柚ちゃん…?」
どうやら強制的に電話を終わらせたらしい。
「槙何て言ってた?」
「…最初は槙だったけど、途中から神岡君が出て…」
大ちゃんは何がしたいんだろう…
「美憂を倉庫まで連れて来いって。無理って言ったら、お前はどうでもいいって!」
それで柚ちゃんがキレてたんだ。
「何なんだあの男はー!」
「お、落ち着いて…」
「ムカつくっ」
怒りの収まらない柚ちゃんは、そのまま、約1時間は大ちゃんについて愚痴って帰っていった。
「じゃあね、月曜にね。」
「うん、バイバイ。」