愛羅武勇×総長様Ⅰ
幼なじみだし…もしかしたら、このくらいが当たり前なのかも…
こうしてる間にも、時間は過ぎ、いつの間にか先生が来る時間になっていた。
「槙おせぇな…」
あ、そうか…槙がサボるっていう可能性もないわけではない。
槙が来なかったら1日中この空気…?
勘弁してください。
「今日槙来るの?」
「知らねぇ。」
「サボる可能性ある?」
「あるだろ。」
………マジですか…
えー、ヤダヤダ。
こんな空気のまま1日だなんて…
仲直り?まぁまず喧嘩しているかも分からないけど、とりあえずこの空気はどうにかしたい。
そう思ったあたしは
「大ちゃんと遼喧嘩してるの?」
一応聞いてみた。
「そう見える?」
遼にそう聞かれ、頷いた。
「ふーん…」
「え、ほんとに喧嘩してるの?」
「うん、してるよ。だって大智ムカつくんだもん。」
総長に向かってその口の聞き方…
度胸あるね…
「………………」
大ちゃんはというと、ずっと無言のまま。
「まぁ美憂は気にしなくて良いよ、大したことじゃないから。」
大きな声とか聞こえなかったけど…
もしかして2人の喧嘩っていつもこんな感じなのかな…
………それにしても、気まずい。