シルバーブラッド ゼロ
ゼロ

月明かりに照らされて、

深紅の体液が絨毯に滲んでゆく。




住宅地から少し離れた敷地に、

洋館が建っていた。

周りを覆う柵の外側からは、

建物の姿はほとんど見えない。

その柵の高さと、

庭に植えられた木々が目隠しの役目を果たしているせいだ。




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