シルバーブラッド ゼロ
それからふっと、その内側の混沌を捨て去るように笑った。

「そうだね」

「そうだ。浩之、あなた、あたしに銃の使い方教えて欲しいって言ってたよね。今、教えるわ」
 
浩之は苦笑いをした。
 
今、怪我してるのに? 
 
もしかすると、エイジュには“痛み”は理解できないことなのかも知れない。

「さっきみたいな場面にいつあうか分からないから。

でも、今度は撃つのよ?組織の人間相手に迷うって言うことは、即、死につながるってことだから、それ、憶えといて」
 
迷っているうちに、やられてしまうってことか。
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