シルバーブラッド ゼロ
HT
ヒデキ トキタ
真っ黒な画面が、浩之に挑むように開いている。
浩之はほとんど無意識に、マウスに触れた。
その行動で、パソコンが動き出した。
ゆっくりと明るさを取り戻してゆく画面に、赤い世界地図が浮かび上がった。
輪郭だけの世界地図のあちこちに、人の形のマークが付いている。
その場所。
その量。
浩之の頭の中の、何かとダブろうとしていた。
「あった」
エイジュの声に振り返った。
手の中に、折りたたんだ万能ナイフのような形と大きさの塊を持ったエイジュがいた。
「ここにならあると思ったわ」
「バクダン、とか?」
英樹の部屋なのなら、それくらいありそうだと思った。
と、エイジュは軽く頷いた。
ヒデキ トキタ
真っ黒な画面が、浩之に挑むように開いている。
浩之はほとんど無意識に、マウスに触れた。
その行動で、パソコンが動き出した。
ゆっくりと明るさを取り戻してゆく画面に、赤い世界地図が浮かび上がった。
輪郭だけの世界地図のあちこちに、人の形のマークが付いている。
その場所。
その量。
浩之の頭の中の、何かとダブろうとしていた。
「あった」
エイジュの声に振り返った。
手の中に、折りたたんだ万能ナイフのような形と大きさの塊を持ったエイジュがいた。
「ここにならあると思ったわ」
「バクダン、とか?」
英樹の部屋なのなら、それくらいありそうだと思った。
と、エイジュは軽く頷いた。