シルバーブラッド ゼロ
時間は凍り付いてくれることもなく、緩やかに、急速に流れていく。

エイジュの声が響き出す。

「逃げるわけにはいかないの。ここにはまだ、アンドロイドのカケラ達が残っている。あたしは、彼女達を始末しないといけない。利用されることのないよう、彼女達のために」

声が出なかった。

それどころか、指一本動かない。
 
エイジュがアンドロイドのカケラと呼んだ者たちが、見えない生霊となって、浩之の体の自由を奪っているのかも知れない。

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