シルバーブラッド ゼロ
浩之は、心の中で深く溜め息を吐いた。

「解いてやる必要なんてないだろう!さっさと消せ!」

物凄く嫌そうに、短髪のオヤジは、長髪を振り返った。

その顔に、長髪は苛々したらしい。

浩之の方へ右腕を突き出して、

「どけ!お前が殺りたくないなら、オレが殺る」

 
大きな乾いた手の平には拳銃が握られていた。
 
“エイジュ”が持っていたものよりも、銃身も銃口も大きい。

獲物の息の根を、確実に止めるために大きな口径のものを使っているんだろうか。

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