シルバーブラッド ゼロ
中央には、実験台のような大きさの木製のテーブルがあり、部屋のほとんどのスペースを取って置かれてある。
 
銃があるとしたら、このテーブルの引出しか、壁に並べられている、腐ってそうなステンレスの保管庫の中くらいだろう。
 
浩之は部屋に入っていくと、早速保管庫の扉を開けてみた。
 
そこには、何かの専門書らしい古い本達と、薄っぺらい、英語のタイトルのついた無数の雑誌がびっしりと詰まっていた。
 
銃の入り込める隙なんて無さそうだった。

隣の保管庫の引き出しには、丸めた白衣らしきものと、乱雑にほおりこまれた雑誌があった。
 
中を漁ってみたが、銃どころか、弾の一個すら入ってなかった。
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