シルバーブラッド ゼロ
「何が言いたいんだ?」

「エイジュがお前を殺せないのは、エイジュのプログラムが誤作動しているせいだ。

エイジュは、お前を、オレと勘違いしている訳だ」

浩之は、英樹から顔をそらせた。

「だから?」

「エイジュはお前に惚れているんだ。

微妙なプログラムに従っているだけだが」
 
英樹が、目を細めて笑う。
 
英樹は、何でも、こうやってぶち壊す。

いつもいつも。
 
負の思いを、浩之は必死で払いのける。
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