不器用に、キミと。



なにを言ってんだろ彼は。


目が点になるとはこのことか、とどこか冷静な自分と、パッニクで溶解しはじめてる自分がいる。



「い、や、でもさ?あたしたち知り合ったばっかりだし?」


「時間なんて関係ないじゃん。いいから夏休みのバイトつきあってよ。」


「なんであたしがバイトなんか…」



夏休み。バイト。


と、ここまできてフリーズ。


つきあってよ。ってまさか…



「夏休み俺につきあえよ。」



それを聞いて、ばーちこーん☆と自分の頭をたたくと、聖地は少し驚いたように目を丸くした。





なに勘違いして焦ったんだ自分。

若干、いや、だいぶイタい自意識過剰思考だった。



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