不器用に、キミと。


「で。こんなことのためだけにわざわざ呼び出したんですか。」


少しでも勘違いをしてしまった自分が酷く恥ずかしい。

いや、思いっきりしたけど。



「や、だから会いたくてっつったじゃん。」


「はぁ?」


さらりと言い放つ聖地。

"会いたくて"なんて簡単に言えるとは、

なるほど。

彼はこういうやつか。


"イマドキ"とか"現代的"とかいわれるアレだ。


重すぎず長すぎず☆
をモットーとしたチャラ男?!



「まぢ無理っっ!」


「なにがっ?!」



まるで"がーん"と音がするような顔をする聖地。


それさえも腹が立つ。



「もう!あたし帰る!」


「なんでっ?!!」



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