MOON LIGHT
『ねぇ…明日からは別々に暮らそう??』
私が、やっと口にした言葉。
もちろん、本望なんかじゃない。
でも、このままじゃ…
家族が、お母さんが、皆が壊れてしまうから。
お母さんの私を見る目は、
もう優しい笑みを浮かべた私が大好きな表情じゃない。
冷たく、
私を蔑むかのような目。
お父さんだって…そう。
もう誰も私を見てはくれないんだろう。
だから…
自分から離れるのが1番なんだ。
「そう、だな…」
お父さんがポツリとそう呟いたのが聞こえた。