MOON LIGHT
お父さんとお母さんは1週間後に、海外へ行かなければならない仕事があったそうだ。
だから、海外へ行くのを少し早めてそこに聖も連れて行く…と。
私は、そのまま家で暮らす事になった。
そこに家政婦を付けてくれると言っていた。
もちろん、毎月お金を振り込んでくれるし
家事全般はすべて家政婦がこなしてくれる。
不自由はない…。
ただ…、家政婦と過ごす2年間はとてもつまらなく、
あっさりとしていた物だった。
あれから、3年が過ぎ私は9歳の誕生日を迎えようとしていた。
そんな時に、いとこの海斗はやって来た。
私より2歳年下で、海斗がまだ3歳の頃に会って以来だ。
血縁者と会うのはとても懐かしくて…。
ただ、息をする毎日だったのがすこし輝いて見えた。