MOON LIGHT

お父さんとお母さんは1週間後に、海外へ行かなければならない仕事があったそうだ。


だから、海外へ行くのを少し早めてそこに聖も連れて行く…と。


私は、そのまま家で暮らす事になった。
そこに家政婦を付けてくれると言っていた。

もちろん、毎月お金を振り込んでくれるし
家事全般はすべて家政婦がこなしてくれる。

不自由はない…。


ただ…、家政婦と過ごす2年間はとてもつまらなく、
あっさりとしていた物だった。


あれから、3年が過ぎ私は9歳の誕生日を迎えようとしていた。

そんな時に、いとこの海斗はやって来た。


私より2歳年下で、海斗がまだ3歳の頃に会って以来だ。


血縁者と会うのはとても懐かしくて…。

ただ、息をする毎日だったのがすこし輝いて見えた。






< 29 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop