MOON LIGHT
「…おはようございます神山先生」
振り向くと、この学校の保険医の神山 蓮(カミヤマ レン)先生が居た。
「なぁーんだ、お前…俺に会うと途端に機嫌が悪くなるなぁー」
「…別に、そんな事はありませんけど…」
確かに、私は神山先生の事があまり好きじゃない…。
なんか、ニコニコ、へらへらしてて先生っぽくなくて好きになれない。
横目で見ると、神山先生は何かお菓子の様なものを食べ始めていた。
「んっ、何…
俺に惚れちゃったぁー??」
こんな奴なのに、意外にモテる訳で…。
今だって、周りの生徒の視線はコイツに注がれてるのも確かで…。
「惚れるとか、ありえないので…失礼します…」
うざったらしい先生を無視して、目の前を素通りしようとした。
「やっぱ乃木は、ツンデレだな〜」
はっ!?
私がいつ、デレた訳…!!?
「意味が分からないんで…。」
「いやぁー、でもそこが魅力だと思うぜー」
はぁ…、先生にあるまじき言動だなぁー。
って言うか、なぜついてくる??
今日は、いつも以上についてない日みたい…。