めろんぱんmelody
「瀬田ちゃん」
「は~い?」
まるでお花畑にいるかのような乃依。
風邪で病院にやってきたみたいな先生。
「君たち、日直宜しくね」
『はいっ!!!』
乃依と声をそろえて返事した。
先生はポケットに手を突っ込み、
マスクをつけた。
その動作が妙に遅かった。
あ、
また眼鏡くもってるし。
「じゃあ早速、今日からやってください」
そう言って先生は
教卓にあった日誌を
私に手渡した。
「咲希ちゃんは日誌担当、
瀬田ちゃんは号令担当!」
今気付いた。
乃依は"瀬田ちゃん"で
私は"咲希ちゃん"だ。
自分が特別扱いされてるって、勘違いしそう。
私のばぁか…