めろんぱんmelody
「乃依、ひげもじゃ
また眼鏡くもってるね」
「あっ本当だ!」
今日は始業式なんだから
少しは身だしなみとか気にするでしょ、普通。
ひげもじゃ…
でも、先生らしい気がして、それはそれでいいって気もしてた。
ってまだ、どんな先生か全然知れてないんだけどね。
廊下に適当にならぶ。
「それじゃ皆さん、行きますよー」
先生は眼鏡が白くくもったまま、
手をぶんぶん振った。
……なんか可愛い。
「咲希ぃ~っ
ひげもじゃ見すぎ!」
一瞬、
何故かドキッてした。
「そっそうかな…」
「あたし妬いちゃう~!!!!」
乃依はまさに
(`ω´)≡3
って可愛く怒った顔をしていた。