お家
やっぱり。





「愛、あんたはあの家に帰って来ちゃだめ。お父さんにひどい目にされるから。」




佐々木が?







「雷輝は?雷輝は大丈夫なのか?」







俺も全くお人よしだと思った。







関係ないのに。








「雷輝はあたしの親せきの家に預けてる。」








「佐々木、今家にいるか?」







「愛、きちゃだめ。あんたもひどい目にされる。」








「何で別れないんだよッ!傷つくのは母さんだぞ?」




母親のガリガリの手を掴んだときは、本当ポキっと折れそうだった。



< 81 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop