お家
桜は散りかけで、ところどころ、ひらひらと花弁が落ちていた。




「なあ、もう愛ちゃんって言うのやめてくれない?」




「え・・・なんで?」




「愛輝って呼んで?」




「えー」



愛ちゃんがいいのにーというと、愛ちゃんは怒って




「じゃあ俺も雪のこと雪ちゃんって呼ぶしッ!」





雪ちゃんって・・・どこのバカップル(笑)




「わかったよ。愛輝!」





「さすが雪!」




と言って、甘える子供のように愛輝は私に抱きついてきた。





「く、くるしい・・・」






「俺の愛を受け取れ~」





「やめろー」
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