薔薇女男子
第一章 俺、私?
  


俺の朝は




『ピンポーン』




この音から始まる




「英汰さーん!!時間ですよー!!」




「わ、分かってるっつの!!」



「もう…あと5分で遅刻ですよ!」



「2分!!2分待ってくれ!!」




俺は素早く階段から降r…


ドンガラガッシャーン!!




…落下した。



「ちょ、英汰さん!?何か凄い音しましたよ!?」



「な、何でもねーよ!!」




俺は階段に打ち付けた頭部をさすりながら出てきた。


全く………これで何度目だか……はぁ…




俺がため息をもらすと、悠司は眉をハの字にし、



「あ、あの…大丈夫ですか?」



と聞いてきた。
………嗚呼、もう、可愛すぎ!!
そんな愛くるしい目で見んなよ…



「…あの、ほんとに大丈夫ですか?」



「悠司は心配しすぎなんだよ。大丈夫だ。」




「…そうですね。英汰さんがそう言うなら、大丈夫ですよね!」



あああもおそんな目で見んなよっ!
そんな子猫のような目で見んなよっ!


ほんっと…時々悠司が男なのかどうか分かんなくなる…


俺は少し顔を赤らめ


「いくぞ」


と言う。悠司はそれに対してにこやかにこう言った。


「はい。行きましょう。」


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