薔薇女男子
な…
なんだ、コレ?
そこに居たのは
翼が生えた、
童話にでてきそうな
……人間?いや、…妖精、か?
『はじめましてですよね。私、人の願いを叶える………妖怪なのです☆』
「…ついに俺も幻覚が見えるようになったのか……」
『え?』
「それとも、ストレスのせいかな………」
『ちょ、あの』
「今日はもう帰るか…」
俺は「何も見なかった」事にして、公園を出ようとした。
『WAIT─────っ!!!』
「!?」
いきなり襟首を掴まれ、俺は息ができなくなった。
『なんなんですかさっきから!!現実を受け入れろですよ!』
「いや現実も何も妖怪とかあり得ないから…」
『そーゆー考えをする奴は大人くらいなのです!その証拠に私がいるのですよ!!』
「あ、あの…くるし……」
『とっとと私の存在を受け入れろなのですよ!!このすっとこどっこい!!』
いだだだ!!
も…だめ………ぐはっ
「………カクッ」
「…?どうしたんですか?…ちょ、しっかりして下さいなのですよ!!お──い!!」