薔薇女男子
…ぅ…………ん……?
『!!気付きましたか!!…良かったぁ…』
「あれ…?…俺…確か……」
公園にいて……なんか変な妖怪?に会って……襟首絞められて……それで……
『で、私がここまで運んでやったんですよ。感謝するのです!!』
「はいはい……感謝し…って…何でいんだよ!!つーかお前何なんだよ!!」
『ズバリ、何となくなのです!』
「全然ズバリじゃないから!!むしろ曖昧だろ!!」
『…まぁそんな冗談はおいといて……』
おいておくのか
『私はぶっちゃけ言っちゃうと、蝶々を追っかけていたら軽自動車にはねられ惨い死をとげた幽霊みたいなものなのですよ。』
「ほんとぶっちゃけてるな…」
『それで、未練たらたらのまま地上に居たら偶々お前が居たので話しかけたのですよ。』
「そんな理由で話しかけないで!!」
『まあまあ、いいじゃないですか─。』
「そんな呑気に言ってる場合か!!つーかさっさと成仏しろよ馬鹿ぁ!」
『あ、無理無理』
「即答!?」
『だって帰りたくても帰れませんもん…』
「は?何でよ?」
『それはですね…』
うんうん。何だ?
『恋愛を成就させなきゃいけないのですよ!』
…は?