Romance Cutter
―初恋の傷請け負い人―
第六話・最終話
「俺もケイ君かほのかちゃんのどちらかを手に入れておけば、夕霧分家の中でももっと目立った存在だったかもしれない。美形の息子・娘が居るだけでも、様々な人脈作りには役に立つからなあ。
…それにしてもケイ君、ほのかちゃんとは非常に仲が良くてほほえましい。たとえ、一緒に暮らし始めた時期が中途半端だとしても、血の濃さがそうさせ…」
-ガチャン!-
突然響き渡った音に、賢や弥助、ケイそして一同振り返った。
そこには、足下に転がる湯飲みやお盆をそのままに、身体を小刻みに震えさせて青ざめ立ち尽くすほのかがいた。
「ほのか!」
「…私が…養女?お父さんの本当の子じゃない…」
「賢さんよお、もう、そろそろ本当の事、教えてやったっていいんじゃねえかい?」
「…どうせ、いつかは知ることになる事実だ。俺の口から言ってやる。いいかい二人共、君達は元々、両親を同じとする、実の兄妹なんだよ。同じ家から夕霧本家に時を隔ててもらわれてきたのさ。」
…それにしてもケイ君、ほのかちゃんとは非常に仲が良くてほほえましい。たとえ、一緒に暮らし始めた時期が中途半端だとしても、血の濃さがそうさせ…」
-ガチャン!-
突然響き渡った音に、賢や弥助、ケイそして一同振り返った。
そこには、足下に転がる湯飲みやお盆をそのままに、身体を小刻みに震えさせて青ざめ立ち尽くすほのかがいた。
「ほのか!」
「…私が…養女?お父さんの本当の子じゃない…」
「賢さんよお、もう、そろそろ本当の事、教えてやったっていいんじゃねえかい?」
「…どうせ、いつかは知ることになる事実だ。俺の口から言ってやる。いいかい二人共、君達は元々、両親を同じとする、実の兄妹なんだよ。同じ家から夕霧本家に時を隔ててもらわれてきたのさ。」