Romance Cutter
―初恋の傷請け負い人―
第六話・最終話
傘が欲しかっただけ。
ほのかも、ケイも、未恋も、そして誰もかも…
-誰よりも大好きなあなたへ-
この手紙をあなたが手にする頃には、もう、私はすでにこの世にはいないでしょう。
私は私自身の為に、最後のロマンス・カットを行う覚悟を決めました。
とは言っても、もうすでにその一回を行う力さえ、今の私には残されてはいないのかもしれません。ただの自殺行為で終わるかもしれません。あれだけ私が欲しがっていた笑顔さえ、手に入らないまま…
それでも、私は行います。あなたの心が壊れてしまった今、二人して、叶うことのない私達の未来を、ただいたずらに時を費やして待ち続けるのは辛すぎるから。
…いえ、もしかすれば、今の私達の未来は、私が欠けてしまう事でむしろ、出発点にたつのかもしれません。
いずれこのままでは、あなたの中で私との思い出は、完全に無くなってしまうでしょう。
そこで、一度私がいなくなってしまう事で、あなたの日常に、ほんの少しの違和感を残しておきます。
この手紙をあなたが手にする頃には、もう、私はすでにこの世にはいないでしょう。
私は私自身の為に、最後のロマンス・カットを行う覚悟を決めました。
とは言っても、もうすでにその一回を行う力さえ、今の私には残されてはいないのかもしれません。ただの自殺行為で終わるかもしれません。あれだけ私が欲しがっていた笑顔さえ、手に入らないまま…
それでも、私は行います。あなたの心が壊れてしまった今、二人して、叶うことのない私達の未来を、ただいたずらに時を費やして待ち続けるのは辛すぎるから。
…いえ、もしかすれば、今の私達の未来は、私が欠けてしまう事でむしろ、出発点にたつのかもしれません。
いずれこのままでは、あなたの中で私との思い出は、完全に無くなってしまうでしょう。
そこで、一度私がいなくなってしまう事で、あなたの日常に、ほんの少しの違和感を残しておきます。