Romance Cutter
―初恋の傷請け負い人―
第六話・最終話
勢い良くドアを開き弾丸の様に、未恋はケイの部屋に飛び込んだ!
突然の来訪者に面食らったケイは、抵抗する間もなく押し倒され、持っていたロマンス・カッターを取り上げられてしまった。
「何しようとしてたの、ケイ君!」
ケイにまたがり、ケイの両肩を押さえつけながら未恋は言った。
「き…君はあの時の?」
「…君こそ、何でここに?」
「ケイ君に会いに来たのよ。」
「…そうか。ほのかの記事をインターネットで見て、それでここを突き止めて…
お義父さんとも会ったんだ。
…で、どうだった?再び僕と出会って…」
「…」
「前より、健康的な肌になっただろう?これが、本当の僕さ。ほら、顔の表情だって、怒った顔、悲しい顔、表情も随分出せる様になってきた。」
「でも…未だ笑顔は戻らない。」
未恋がそう言うと、ケイはドキッとした。
「…全部、聞いたんだね。そう、笑顔だけは未だ…と言うよりは、恐らく…」
突然の来訪者に面食らったケイは、抵抗する間もなく押し倒され、持っていたロマンス・カッターを取り上げられてしまった。
「何しようとしてたの、ケイ君!」
ケイにまたがり、ケイの両肩を押さえつけながら未恋は言った。
「き…君はあの時の?」
「…君こそ、何でここに?」
「ケイ君に会いに来たのよ。」
「…そうか。ほのかの記事をインターネットで見て、それでここを突き止めて…
お義父さんとも会ったんだ。
…で、どうだった?再び僕と出会って…」
「…」
「前より、健康的な肌になっただろう?これが、本当の僕さ。ほら、顔の表情だって、怒った顔、悲しい顔、表情も随分出せる様になってきた。」
「でも…未だ笑顔は戻らない。」
未恋がそう言うと、ケイはドキッとした。
「…全部、聞いたんだね。そう、笑顔だけは未だ…と言うよりは、恐らく…」