Romance Cutter
―初恋の傷請け負い人―
第六話・最終話
「ケイ君の馬鹿!死んでどうなるの?ねえ、教えてよ!それで全てが解決するの?
今までやって来た事は、一体何だったの?ケイ君が『ロマンス・カッター』としてやって来た事は!ほのかさんとの約束はどうなるのよ!
…自分勝手な解釈で、悲劇のヒーローを気取るのは止めてくれない?
何よ!笑顔を取り戻す努力をしたって言っても、たかが一年、二年の話じゃない!」
未恋が一気にそこまでまくし立てると、ケイはかっとなって未恋の両肩を掴み、壁にぐっと押しつけた。
「きゃっ!」
「…たかが、一年、二年、だって?
君なんかに、僕達のその一年、二年の時の重さが分かってたまるものか!」
ケイは、未恋をひどくにらみつけながら言った。
だが、壁に押しつけられた未恋も負けてはいない。未恋もケイをにらみつけながら言った。
「…少なくとも、完全に努力を諦めてしまったのは、ケイ君、あなただけよ!」
今までやって来た事は、一体何だったの?ケイ君が『ロマンス・カッター』としてやって来た事は!ほのかさんとの約束はどうなるのよ!
…自分勝手な解釈で、悲劇のヒーローを気取るのは止めてくれない?
何よ!笑顔を取り戻す努力をしたって言っても、たかが一年、二年の話じゃない!」
未恋が一気にそこまでまくし立てると、ケイはかっとなって未恋の両肩を掴み、壁にぐっと押しつけた。
「きゃっ!」
「…たかが、一年、二年、だって?
君なんかに、僕達のその一年、二年の時の重さが分かってたまるものか!」
ケイは、未恋をひどくにらみつけながら言った。
だが、壁に押しつけられた未恋も負けてはいない。未恋もケイをにらみつけながら言った。
「…少なくとも、完全に努力を諦めてしまったのは、ケイ君、あなただけよ!」