★バレンタインの奇跡★

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｢…ごめんなさい。」

井川君と一緒の講義が終わった後、あたしは彼と帰り道を歩いていた。

｢マジで!?え、オレじゃダメ？？星野って付き合ってるヤツとか今いないよね？」

井川君は断られるとは思ってなかったらしく、相当意外そうな顔をした。

ってかどんだけ自分に自信あんだよっ！って軽く突っ込みたくなる。

まぁかっこいいのは認めるけどさ。

やっぱり好きにはなれない。

｢まぁ、付き合ってる人はいないけど。井川君のコトは友達としてしか見れないっていうか。忘れられない人いるから、ごめんね。｣

｢…星野って案外かたいんだ。」

井川君はそう呟くと黙ってしまった。

かたいって何？

って感じだけど。