★バレンタインの奇跡★
「ってかすげーよな、お前ら。運命の糸みたいなのってホントにあんだな。」
不意に青山クンがそんなコトを言うから、あたしと由加里は青山クンを見る。
「何それ?」
「えっ、イヤ、何ていうかさ。2人が恋に落ちたのも偶然なのに、運命だったのかもっていうか。」
青山クンは少し考えながらそう言った。
「青山クンってそんなロマンチストだったんだ?(笑)」
あたしが茶化すと、彼の顔がほんのり赤くなった。
「ちがっ!…まぁいいや。そのうち麻衣ちゃんにも分かるさ。」
青山クンがそうスネて言う。
?
「青山っ、お前はもう黙ってろっ。ってか腹減ったし、どっか店入んない?」
翔クンがそう言って、みんなで近くにあったレストランに入ることにした。