★バレンタインの奇跡★


『学校サボっちゃうなんて、帰ったらママに怒られちゃうよ。』

『大丈夫、僕が守るよ。だって今日じゃなきゃダメなんだ。』

彼はあたしの目をまっすぐ見ながらそう言った。

その時の出来事だけは、今でも時々夢で見る。

だいぶ自分で空想を広げてる部分もあるのかもしれない。

でも、それでも昨日のコトのように、ハッキリと、その時間だけ永遠に切り取られたように、覚えてる…


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