★バレンタインの奇跡★


「麻衣…」

由加里が言葉に詰まるから。

「もうこの話は終わりっ!せっかくパリにいるんだし、楽しも?ね♪」

あたしはそう言って笑った。

「うん…。あたしはさ、青山が言ってたようにあんたと溝端君は運命の相手だったんだと思うよ。だって麻衣さ、溝端君に出会う前は誰にも恋出来なかったじゃん?きっとそのショーンとのコトはさ、今回溝端君と出会う為のステップっていうかさ、麻衣が今溝端君といて幸せならそれでいんだよ。」

「ん、ありがと、由加里☆」

あたしは由加里に抱きついたら

コンコンって、ドアを叩く音がした。

「麻衣ちゃん、由加里チャン、いる?」

青山クンの声にあたしはホテルのドアを開ける。

「おっ、パジャマか。色っぽいね☆」

青山クンにそう言われて、あたしは自分の格好と、すっぴんだったコトを思い出す。

「っ!?///」

翔クンにこんな姿見られたなんて恥ずっ!!

「青山、てめぇマジウザい。」

隣で翔クンが青山クンの頭を軽く叩く。

「何しに来たわけ~?女の子の部屋に。」

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