★バレンタインの奇跡★
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「うまくいくかな、あの2人♪ね、翔クン、青山クンから何か聞いてない?」
あたしは早速今日の自由行動を翔クンと二人がいいって言って、由加里と青山クンを二人にした。
で、翔クンと二人で歩きながら由加里達が上手くいくことを想像してみる。
「ったく、麻衣佳の行動分かりやすすぎ。まぁなるようになるだろ。」
「えー、翔クン冷たいっ!ねぇ、青山クンは由加里のコトどう思ってるの?」
「あー、まぁ好きなんじゃねーの?知らねえよ、男同士はそんな話しねーの。だいたいアイツらがやったなんてオレ聞いてねぇし。」
翔クンは少し不機嫌そうにそう言った。
「翔クン?」
「なぁ麻衣佳。そんなコトよりさ、朝言いかけたコトなんだけど…」
翔クンの真剣な顔に、あたしに緊張が走る。
繋いだ手に力を入れる。
翔クンは、ショーンの何かを知ってる…
何故かそう感じた。