★バレンタインの奇跡★
「あ、いたっ!星野さんと溝端君っ、ちょっといい?」
突然呼ばれて振り返ると、同じ講義をとってる女の子達3人がいた。
一人声をかけてきた子は、昨日井川と歩いてた少し派手目の子だった。
「実はさっき青山クンと望月さんに会ったんだけど…何かあったみたいで。星野さんだけちょっと来てくれないかな?」
そんなコトを言われて、嫌な予感がした。
由加里が青山クンにフられる映像が脳裏に浮かぶ。
「ごめん、翔クン。ちょっといいかな?」
「あぁ。じゃあとりあえず一時間後にさっきの集合場所で待ってるよ。」
そう彼が言ってくれたから、あたしは翔クンから離れて彼女たちに着いていく。