★バレンタインの奇跡★
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「麻衣佳っ!遅かったじゃん、望月達ココにいるんだけど。どーなってんの?」
集合場所に行った時には、翔クンだけじゃなく由加里と青山クンも仲良そうに一緒にいた。
「うん、ごめん。彼女達の勘違いだったみたい。そっから一人で戻ろうとしたら迷っちゃった☆」
あたしは出来るだけ自然に見える笑顔を向ける。
「もう、麻衣が来ないから心配したよー!」
由加里があたしに近寄る。
「ごめんね。」
「まぁ何もなかったんなら良かったけど。」
そう言って翔クンがあたしの頭をポンポンってするから。
胸が苦しくなる。
「ねぇ、昨日も夜更かししたし、今日はなんか疲れちゃった☆由加里と部屋戻ってもいいかな?」
あたしはそう言うと、由加里は何かを察したみたい。
さすが親友。
「あたしも今日は疲れたな。じゃあとりあえず今日は解散で、また明日ってことで♪」
そう言うとあたしの手を引いてホテルへと向かった。