★バレンタインの奇跡★


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少し懐かしい街を一人でぶらぶらすることにした。

パリから電車に揺られ、住んでた頃のままの懐かしい駅で降りる。

変わらない街並み。

家族でよく訪れたオープンカフェの店に立ち寄る。

オーナーのおじさんは見当たらず、変わりに若い男の子が出迎えてくれた。

何も変わらないのに、人は確実に移り変わっていくのが少し悲しかった。

紅茶とパスタを注文し、少し早めの昼食をとる。

見つめる景色もあの頃と変わらなくて、ショーンと2人で帰った帰り道を思い出す。

今日で、これで最後…

バイバイ、あたしの中のショーン。

大好きだったよ。



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