★バレンタインの奇跡★


そう言って由加里があたしの頭にのせたティアラは。

あの遠い日、いつかの花嫁さんがしてたティアラと同じモノだった。

「どうして、これ…?」

由加里が知るはずもないこのティアラに、あたしは尋ねた。

「それは自分で確かめておいでっ!」

そう言って由加里があたしの背中を翔クンの方へ押した。

あたしはあの日と同じように、あのヴァージンロードを進む。

大好きな人の待つ所へ…


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