★バレンタインの奇跡★
本当に翔クンはショーンだった…
あたしは夢を見てるの?
「だって、じゃあいつからあたしのこと知ってたの?助けてくれた時も、あたしだって分かってたから?」
「いや、最初は本当に知らなかった。ただ麻衣佳に惹かれてたのは事実☆ずっとあの日から麻衣佳が忘れられなくて、やっと大学で同じ講義取ってる女の子のコトが気になってさ。ずっと見てた。でも麻衣佳、みんなから麻衣って呼ばれてたし、最初は全然気づかなかった。で、あの遊園地デートで、気になってた子とデート出来たと思ったら、初恋の麻衣佳に似てるなぁって思って。麻衣佳だったらいいなぁって思ってたら、観覧車の中であの指輪落としたろ?正直凄い驚いたし、最初は信じられなくて。でも麻衣佳のフルネーム聞いて確信した。だからもう興奮して、あん時突然キスしてごめんな。」
翔クンが、照れくさそうに笑う。
その顔が、あの頃のショーンと重なる。
あぁ、この人は本当にあたしがずっと待っていた人だ。
指輪のお守りが、本当に彼があたしを見つけてくれるようにしてくれた…