ことばつむぎ
女に言わせるなんて狡い
夜色の感情が支配する
1つ2つ
膝に落ちる涙の染み
一握りの女のプライドが
涙をそこで止めてしった
泣ききってしまえば
楽だろうに
私の涙腺は
自分への安い同情の涙を許してはくれない
嗚咽を飲み込む喉は
空泣きを許してはくれない
無駄な涙と嗚咽だから
許してはくれない
ただ嫌われるのが怖くて
真実を知るのが怖くて
そんなものを怖がる自分の弱さが怖くて
感情は一色に染まって
夜と同化する
ああ
こんな夜は
無理にミルクで慰めずに
琥珀で喉を焼こうか