かんのれあ
「かんのっすわあああああん!」



思わず携帯から耳を離した。


「えっ…と、
お、お疲れさまです…」


山崎さんは苦笑いをすると、少し真面目な口調になった。



「昨日突然押しかけといてさー、何勝手に帰っちゃうんですかねー」


「すっ、すみません」


「しかも俺さぁ、昨日、ちょーー着信残したんですケド」

「えっ」


あたしは携帯のマルチボタンを押して確かめると、

そこには"着信6件"の文字があった。
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