かんのれあ
そうして、山崎さんと約束した3ヶ月という数字はなんとかギリギリで守り、

無事、シリーズ2話目が発売され、

その後、ノベルズには何と番外編が掲載されたのだった。




「――でぇ、番外編のアンケートなんだけどぉ」


電話越しの山崎さんが、「うししし」と声を裏返す。



「何と!あの鏡華さんに僅差で勝ちましたー!じゃじゃじゃーん!」


「えっ、本当ですか!?」


山崎さんは勝ち誇ったように、相変わらず変な笑いを続け、

しまいには「ざまあみろ」とまで言っている。


山崎さん…、ちょっと私怨を感じます(苦笑)。



「ま、こっちの一話完結モノに対して、鏡華さんは連載の新章スタートだったからっつーのもあるんだけどね。

いや~それにしても、奴の悔しがる顔が目に浮かぶよなぁ!あっひゃっひゃっ!」


「あ、あははは…」
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