かんのれあ
「ちなみにパーティーは来月の十五日だから―――…」


山崎さんの話に相槌を打ちながら、あたしは自分の世界へと入ってゆく―――



気にしないようにしてたのに、

パーティーでは河野さんに会えるかな、なんて事が頭を過ぎると、

何かの糸が切れたように、

ここ最近、ずっと考えないようにしてたものがとめどなく溢れ出した。




河野さんは、あれからあたしの作品を読んでくれただろうか。


もし読んでくれてるとしたら、何を思っただろうか。



面白いとかつまらないとか何か―――


何でもいい。



とにかく何かを、感じてくれたのだろうか。
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