かんのれあ
『――――…えー、

それではまいります…。』







『乾杯!!』






乾杯の音頭とともに、会場内の人たちは忙しなく動き始めた。


この部屋だけで、体育館二個分くらいの広さはあるのに、移動さえ一苦労する。


室内は適温より高く、かかとの高い靴で歩くと、じんわりと汗をかく。




会場では、普段なかなか会えない作家同士の友達と集まったり、

若い編集さんが、外部のお客さんらしき人たちに、食べ物を運んだりしているのを、あちこちで見かけた。


中には何人もの編集さんに囲まれている人もいて、

おそらく大御所の作家さんじゃないかなと予想してみる。
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