かんのれあ
「つーか、かんのさんメシは?」


いつの間にか、山崎さんはビールの入ったジョッキを手にしていた。


「うーん…。
別にそんなお腹空いてるわけじゃないので」


そう言いかけると山崎さんは、

「あ」

と言うような顔をしたと思うと、

手であたしの頭をつかんで、無理矢理お辞儀をさせた。



気付くとそこには50代くらいの男性がいて、

頭に"?"マークをつけてるあたしに、山崎さんは「編集長」と囁いた。
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