かんのれあ
「申し訳ないです、
こんな事になってしまって」


「……。
何で…あたしの担当嫌になっちゃったんですか…?」


手の甲で、何度も涙を拭う。


泣いてるのがバレているので、もう隠す気も起きない。

というか、隠す余裕がない。



「ん?嫌??
俺が、かんのさんの担当するのが嫌って事?」


「だって、急に担当やめちゃった時……あたしが編集部行ったら………無視、したじゃないですか」


何だかもう、駄々をこねてる子供みたいだ。


けど、
河野さんはそんなあたしを怒る事も、

嫌がる事もしなかった。
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