かんのれあ
「山崎さんが…、河野さんがあたしの事手に負えないって、言ったって…」
「んん!?
俺は言ってないよそんな事!?」
河野さんが強い口調になったので、思わずあたしは顔をあげた。
すると河野さんは、呆れたような悔しそうなような、
何とも言えない複雑な笑顔をしていた。
顔は笑っているけど腹を立ててるようにも見える。
あたしがわがままを言ったからかもしれない。
すると、河野さんはポケットに入れていない方の手で軽く頭を掻き乱してから言った。
「ほんとの事言うとね、揉めてたんだよ山崎と」
「揉めてた…?」
「うん。
俺と打ち合わせながら出した新刊あるじゃない?
あれが発売される辺りだっけな」
「んん!?
俺は言ってないよそんな事!?」
河野さんが強い口調になったので、思わずあたしは顔をあげた。
すると河野さんは、呆れたような悔しそうなような、
何とも言えない複雑な笑顔をしていた。
顔は笑っているけど腹を立ててるようにも見える。
あたしがわがままを言ったからかもしれない。
すると、河野さんはポケットに入れていない方の手で軽く頭を掻き乱してから言った。
「ほんとの事言うとね、揉めてたんだよ山崎と」
「揉めてた…?」
「うん。
俺と打ち合わせながら出した新刊あるじゃない?
あれが発売される辺りだっけな」