かんのれあ
「い、いえそんな――とんでもないです。

あたしこそ、迷惑掛けまくっちゃってごめんなさい」


そしてお互い頭を下げては制止しあってを、何回か繰り返した。



「じゃあ……、あたしが編集部に行った時、目をそらしたのは―――…?」


「あぁ、」


河野さんは、呆れたため息のような、自嘲気味の笑いを漏らす。



「鏡華さんが編集部に来てくれた時、他の作家さんとの打ち合わせで忙しくしてたら、
"もう書かない"って凄い怒られちゃった事があってさ。

だから、それ以来鏡華さんの前ではちょっと…ね(笑)」
< 135 / 200 >

この作品をシェア

pagetop