かんのれあ
「――なるほど。
かんのさんの企画を、そのまま別の作家に流していたと」


「……あたし……、これからどうすればいいかわかりません。

二年間諦めないでやってきたけど、なんか……バカみたいとか……ちょっと思ってしまって」


「そっか。じゃこれからどうすんの?」


あたしが言った言葉を無視したように、河野さんは言った。


そして答えに戸惑ってるあたしを見て、


「いや、だってどうするもこうするも、やるかやらないか、どっちかでしょ?
小説書くか諦めるか」


諦めないで頑張るべきだとは思うけど、辞めるなら辞めるでそれは別に君の自由だよ、

そんな感じの口調。
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