かんのれあ
「まあね、かんのさんがまだ世に出してない作品を盗まれたっていう状況は、ハッキリ言ってかなり不利だよ?

だから悔しいけど、盗まれた作品がどうこうじゃなくて、新しい作品で見返すしかない」


そして河野さんは、「ね」と力強く、そして優しく言うと、あたしの目の前に立ち

「かんのさんが頑張ってくれるなら、俺はいくらでも力になりますから。
どうですか」

と、大きな手を差し伸べてきた。
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